「副業解禁」企業はセカンドキャリアの応援団
私は何百社もの就業規則に目を通してきましたが、「副業は禁止」、「会社に許可を得ないで副業はしていけない」というように規定されていることが多いです。
私自身も独立する前はそれが普通だと思っていました。
営業秘密が漏れてしまう、翌日の勤務に支障が出るなど、問題はたくさんあります。
でも国は「副業解禁」を打ち出しました。
1.なぜ副業解禁が必要なの?
① 人手不足解消のため
どこの会社もお店も「人が足りない、誰かいい人いない?」という声をききます。挨拶言葉になりつつあります。
副業解禁すれば、求人のパイが広がるということですね。
特に専門性の高いお仕事だと能力の高い人材の採用の可能性が大きくなります。
② キャリアアップに繋がる
本業で身につけたスキルを別の場所で発揮できることでさらにキャリアアップできます。
逆に副業先で新しく身につけたスキルを本業で発揮できるという可能性もあります。
③ 経営の大変さを知ることができる
フリーランスで副業する場合、個人事業主として経営することの難しさを体験することにより、会社に対しての感謝の気持ちが生まれます。
私自身も、「会社から安定してお給料を戴けることがなんて幸せなことなんだろう」
「お給料を出せるだけの売り上げを上げるのってこんなに大変だなあ」と日々ひしひしと実感しているところです。
2.恐ろしい終身雇用制度の末路
最近、定年退職後のセカンドキャリアについての問題がニュースや新聞などで取り上げられているのをよく目にします。
「24時間働けますか?」のCMが流行った時代(私の歳がバレる!それはスルーしてください)にぶっ飛ばして働き続けてきたお父さんたちが、急ブレーキをかけたらどうなるでしょうか?
① うつ病の発症
心と体の100%が仕事のことで使われていたところ、急に仕事がなくなってしまったことで、心と体は何をしていいかわからなくなり、うつ状態になってしまう方が少なくありません。
② 孤独
会社の上下関係だけのコミュニケーションだけで毎日過ごしてきた方が、急に会社から引き離されてしまったら、お友達はいなくて話す人もいないという状況になりかねません。ひどい場合、定年退職まで離婚は我慢しようと耐えてきた奥さんから急に熟年離婚をたたきつけられるというケースもあります。
これは男性だけに限りません。バリバリ働くバリキャリ女性のセカンドキャリアについても懸念されています。
会社は定年までは面倒見てくれますが、定年退職後は面倒見てくれません。
そこで、副業でそんな寂しい定年退職後のライフを楽しくする方法があるのです。
3.副業はセカンドキャリアの準備
副業を定年退職後のセカンドキャリアの準備だと捉えてみてはどうでしょうか?
人生100年と言われる中、65歳の方はまだまだお元気で、まだまだ働けます。ただ、65歳から新しい仕事を探すとなると、抵抗のある方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
副業を解禁することによって、定年退職後の問題を解決できるかもしれないのです。
副業を解禁するということは、その人のセカンドキャリアまで会社が応援しているということになるのではないでしょうか?
例えば、趣味でお料理を習ったけど、ちょっと副業でお料理教室をやってみようかなと思ったとします。その方の本業は一般企業で経理事務です。副業でお料理教室を続けていくことで、定年退職を迎えた時、もしかしたら、そのお料理教室に本腰を入れて本業にできるかもしれません。
雇用している間だけではなく定年退職を迎えた社員に対しても、応援できる企業こそホワイト企業だと私は思います!
副業解禁で社員のセカンドキャリアを応援する企業になってみませんか?
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