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社会保険労務士法人A&Pついき事務所
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お役立ちコラム

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ご存知ですか?10月は「有給休暇取得促進期間」です

 厚生労働省では、年次有給休暇を取得しやすい職場環境を促進するために、来年度の年次有給休暇の計画的付与について労使で話し合いを始める前の10月を「有給休暇取得促進期間」として、広報活動も広く実施しています。

 

1.有給休暇希望通り取れていますか?

「有給取りましょう」としつこいほど聞こえてきますが、実際、有給の取得率は全体的に上がっているのでしょうか?

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厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、有給休暇取得率※は未だに50%にも達していません。

※有給休暇取得率=労働者の取得日数 / 付与日数 × 100(付与日数には繰越日数は含みません)

政府は有給休暇の取得率70%を目指しています。

そのために、有給休暇の取得促進の強化を実施しているのです。

 

2.なぜ有給休暇取得率は上がらない?

有給休暇は心身ともにリフレッシュするための休暇です。

気持ちよく堂々と「有給取ります」と言いたいところですが、現実はそうはいかないようです。

「労働時間等の設定の改善の促進を通じた仕事と生活の調和に関する意識調査(平成25年)」では、労働者全体の3分の2が有給休暇を取得することにためらいを感じているという結果が出ています。

なぜためらいを感じているのかという質問で、7割以上を占める回答が

「みんなに迷惑がかかると感じるから」でした。

有給休暇を社員全員が平等に取得できる職場環境づくりが必要です。

社員それぞれが有給休暇を取得することでみんなに迷惑がかかると思っていたら、取得率は一向に上がりませんし、有給休暇を取得する度にストレスを感じることとなり、リフレッシュのための休暇の意味がなくなってしまいます。

「次は私が有給取るからどうぞー。その時はお仕事のフォローお願いしますねー」と言えるお互い様な職場が理想の姿です。

次に多い回答が

「後で多忙になるから」

有給休暇を取得するとその日の仕事は滞ってしまい、休暇明けにまとめて仕事をやらないといけなくなり、結局残業せざるを得ないという事態になってしまいます。

お休みしている社員の仕事を誰もフォローせずに放置している状況は避けたいですね。

会社内でその社員にしかできない仕事が存在することも避けたいところです。

有給休暇を取る前に引継ぎできる他の社員がいて、仕事のマニュアルがその課の中で共有されているようなフォロー体制の整備が必要です。

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3.有給休暇の計画的付与

有給休暇の計画的付与とは取得した年次有給休暇の5日を除いた日数を会社が計画的に取得させることができる制度です。※制度導入には労使協定が必要です。

 

有給休暇の計画的付与制度を導入している会社は、導入していない会社よりも有給休暇の取得率が8.6ポイント高くなっていることが厚生労働省の調査結果で発表されています。(平成24年)

有給休暇取得の義務化に向けて政府は動き出しています。

正社員だけではなくパート社員も対象となります。

そして有給休暇の管理を会社、社員共にできているか、社員が今有給休暇を何日持っているのかなどを今一度確認してみましょう。

もし、有給休暇について管理方法がわからない、導入方法がわからないなどのご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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