「飽きた!!」これが辞めたくなる理由
会社を辞めたくなる理由で最も多いのが「仕事に飽きた」だそうです。
特に30代に近づくにつれその気持ちが強くなるようです。
毎日変わり映えしないルーティンワークの繰り返し。
やりがいも何も感じない、仕事がおもしろくない、この会社にいても自分は成長しない・・・こうなると転職を考えるのも仕方ないでしょう。
人手不足のこのご時世、社員一人でも辞めてしまったら、人員を補充するのは大変です。
それでは社員に仕事を飽きさせないためにどのようにすればよいのでしょうか?
1.「石の上にも三年」はもう古い
まだまだ日本は年功序列の制度が残っています。
「新しいことにチャレンジしたい」と申し出ても、「君にはまだ早い」と一蹴されることも少なくありません。
そんなことを言われた若手社員は落胆してもう意欲をなくしてしまうでしょう。
「石の上にも三年」
もうこの言葉は通用しなくなっています。
三年も我慢するぐらいなら他の会社を転々とした方がましだと考えるでしょう。
ゲーム世代を過ごしてきた若者は、つまらないゲームはすぐに辞めて新しい面白いゲームを求めます。
熱中できて面白いゲームと感じられるのは、確実にレベルアップできるゲームです。
短期間で成果が目に見える形で体感できるのが熱中できる魅力の1つです。
これと同じことを仕事でも求めているのです。
社員が「新しいことにチャレンジしたい」と申し出て来たら、とりあえず受け入れてやらせてみましょう。
もちろん強力なアシストが必要ですが、これもOJTです。
自分は受け入れられた、認められたと感じた若手社員は、これからもレベルアップしていくでしょう。
2.非正規社員を放置しない!!
頑張っても頑張っても正社員になれない非正規社員がたくさんいます。
何年も正社員とほとんど変わらない仕事をしているのに賃金は上がらない、ボーナスもない・・・これではやりがいもなくなり飽きてしまうのも当然でしょう。
非正規社員は年々増加しています。1990年に881万人だった非正規雇用者数は、2015年には1980万人と2倍以上になりました。
一方正規社員は減少傾向にあります。
国の働き方の見直しの政策の1つとして非正規社員の賃金を正規社員の8割に引き上げる「同一労働同一賃金」を掲げています。
賃金を上げることももちろんモチベーション上げるには効果的ですが、それと同時に正社員になる機会を多く設ける方が社員の継続に繋がるように感じます。
正社員になるための研修制度を設けたり、検定試験を実施するなど、正規社員になりたい非正規社員が意欲的になれる制度作りをすることが必要です。
キャリアアップ助成金などを活用することも可能です。
実は会社を支えている社員のほとんどが非正規だという会社は見直してみてはいかがでしょうか?
3.マクドナルドを見習ってみる
私は15歳から22歳までマクドナルドでアルバイトをしていました。
お恥ずかしながら、職業人生の中で、一番長く勤めていたのがこのアルバイトの期間です。
他のアルバイトも掛け持ちしていましたが、マクドナルドだけは辞めませんでした。
なぜなら、アルバイトなのにしっかりした昇格制度があり、研修も受けられ、コンテストにも参加でき、常にモチベーションをキープできたからです。
その中でも一番嬉しかったのは昇格するにつれて制服が変わることでした。
憧れの制服を着たいがために、先輩に叱られながらも、確実に昇格への道は開かれていきました。泣いたことも何度もありました。
憧れの制服を着られた時の嬉しさは今でも忘れられません。
大学に入ってからは、マネージャーに昇格し、お店のシフト管理やお金の管理も任されました。
このマネジメントシステムのおかげでマクドナルドの仕事に飽きるということはありませんでした。
くじけそうになって何度も店長に愚痴を言ったりしましたが、その都度店長はしっかり話を聴いてくれて、やっぱり頑張ろうという気にさせてくれました。
中にはアルバイトを経て正社員になる人もいました。
マクドナルドの魅力はたくさんありますが、チームワークの良さも挙げられます。
ピーク時にお客様をさばくため、マネージャーの指揮の下、みんな一丸となって動きます。
オペレーション内では大きな掛け声が飛び交い、カウンター、ドライブスルーでは笑顔を絶やさない接客、受けた注文を見て商品を揃えるためにバックアップに入る人もいる。
そして、ピーク時の売上率が出るとみんなで歓喜の声を上げる。落胆の時もありますがそれは次こそ頑張ろうという気持ちにも繋がります。
誰一人、だらだらやる気のない人はいなかったと思います。
先日、15年ぶりにアルバイトしていたマクドナルドに行ってみるとその当時働いていた主婦の方が3人も勤めていました。
一度も辞めずに続けているそうです。
恐るべしマクドナルドです!!