気をつけて!悪気がない幸せアピール
女性活躍推進が言われている中、妊娠出産を迎える女性についてフォーカスされていますが、独身女性、子供のいない既婚の女性に対しての配慮に欠けているように感じます。
職場でも産前休暇に入る女性からの引継ぎの際、悪気がなくても幸せアピール、余計なお世話な発言で傷ついている女性がいることにも目を向けなければなりません。
特に結婚したくてもなかなか機会に恵まれない、子供がほしいけどなかなかできないと悩んでいる女性がたくさんいます。
若い20代前半の女性なら先輩の姿を見て、私もこんな女性になりたいと理想像になりえますが、アラフォー、アラサーの女性に対しては知らないうちに傷つけていることもあります。
そして仕事のしわ寄せもプラスして大きなストレスを抱えている場合があることも念頭に置いておく必要があります。
1.引継ぎは責任を持ちましょう
産休を迎える女性は、これから産まれてくる赤ちゃんのことで頭がいっぱいです。
引継ぎは早く終わらせてしまいたいのが本音です。
相手が困らないように、マニュアルを作成したり、わからないことがないようにマンツーマンでしっかり丁寧に引継ぎしましょう。
そして引継ぎの最中は相手の女性との会話で「子供は早く産んだ方がいいよー」、「早く産まないと体力的にきついよー」など悪気はなく言ってしまっていることがあります。
もちろんその女性は、相手のことを思って言っているつもりなのですが、相手の女性は深く傷ついている場合もあるので注意が必要です。
引継ぎの時間は仕事に集中するようにしましょう。
2.代替え要員としての扱い
例えば支店先で産休に入る女性がいた場合に、新規採用する余裕がなく、支店内でも余剰要員がいない場合に、他の支店や本社から代替え要員として転勤させる場合があります。
転勤してきた女性は新しい業務を覚えることの負担、そして育休明けで女性が復帰して来たらまた自分は元の支店に戻るのかという心の負担を抱えることとなります。
上司は、その女性の心の負担も考慮して、先のキャリアについても説明したうえで転勤のお願いをする必要があります。
簡単に代替え要員にされた女性は自分が会社にいる必要性に悩んでしまうことがあることを忘れないでほしいです。
また、普段の仕事にプラスして産休の女性の仕事を引き受けた女性は、自分は結婚もしていないし子供もいないからこんなに働かされるのかと大きな負担を感じているという現実もあります。
できれば産休・育休社員の代替え要員は外部から一時的にアルバイトや派遣社員を補充するのをお奨めします。
3.当たり前な態度は禁物!
私は妊娠しているから、育児で忙しいからという態度で自分は特別扱いだと主張する女性がいると、周りの社員のモチベーションは下がってしまいます。
困った時に助けてあげようという気持ちもなくなってしまいます。
産休前、職場復帰した女性は、助けてくれる周りの社員への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
自分の子育てがひと段落したときに、新たに妊娠出産を迎える女性に対しても優しく接することができると思います。
産休・育休を迎える女性、育休を終えて職場復帰する女性に対して、仕事や周りの人への配慮についても研修をしておくと、仕事の取り組み姿勢が変わるのではないかと思います。
お互い様の意識が生まれるためには、まず本人の意識改善が必要です。
実際傷ついている女性の生の声を聴いて私はとても悩みました。
とてもとても悩みました。
でも、やっぱり聞いてもらうべきだと思い、記事にしました。
私は育休を経験しました。そして復帰してからは毎日周りの社員に謝ってばかりでした。
「時短勤務で先に帰ってすみません」「子供が熱を出してお迎えに行かなくてはならなくてすみません」「飲み会に参加できなくてすみません」
毎日何度謝っていたことでしょう・・・
もっと「ありがとう」を何度も言うべきだったと今では後悔しています。
申し訳ない気持ちよりも感謝の気持ちをたくさん持つことが大切です。