授かり婚は突然に
社内の女性が結婚すると、その後の妊娠、出産による産休、育休は想定の範囲内ですから、いつその女性が産休育休に入ってもいいように、事前に社内体制を整えておくことができます。
しかし、想定外の授かり婚を女性社員が報告して来たら驚きますね。
しかも授かり婚はなかなか言い出しにくいので、ぎりぎりになってから報告してくるということも考えられます。
そんな突然の授かり婚の報告にも動じない職場づくりを考えてみましょう
。
1.とにかく最初は「おめでとう」
授かり婚でもおめでたいことに変わりありません。
報告を受けた際には、「おめでとう」と必ず最初にひとこと伝えましょう。
本人はとても言い出しにくかったはずですし、報告には相当勇気がいったと思います。
上司から第一声が「おめでとう」だったら、気持ちも楽になるでしょうし、今後の予定も話しやすくなります。
「そんなこと急に言われても困る」という対応では、ただでさえ本人は申し訳ない気持ちになっているはずなのに、さらに委縮してしまい、退職を考えてしまう可能性もあります。
まずは「おめでとう」その後「さて、産休に入るまで働き方はどうしようか?」という話の流れに持っていくといいですね。
2.どーんと構える
妊娠は女性ならいつでも起こりうることと常に頭の隅に置いておくことが大切です。
そのために業務内容は見える化し、いつ何が起きてもいいようにマニュアル化しておくようにします。
授かり婚の女性の報告のきっかけが切迫流産だとしたら、緊急入院、自宅待機により勤務禁止と医師より指示があります。。
切迫早産の場合だと緊急入院からそのまま産休育休ということも考えられます。
重要なポジションでバリバリ働いていた女性にそんな事態が起きたら、他の社員はパニックになってしまいますね。
日頃から職場内では何でも話しやすい雰囲気を作っておきましょう。
3.授かり婚の報告の際に確認しておくこと
①出産予定日
②結婚式の予定 結婚式をするのなら結婚休暇
③住所、苗字の変更、入籍の時期
④現在の体調(つわりの状態、医師からの指導)
⑤妊娠を他の社員に伝えるタイミング
⑥仕事の継続の意思確認
⑦産前産後休業、育児休業の説明、産前休業の開始日
⑧育児休業を利用するか、する場合は復帰予定日
すぐに確認しておくことで、代替え要員の準備、業務の引継ぎの計画も立てやすくなります。
何事も早めに行動することが大切です。
私は管理職時代、日頃から部下とはプライベートな恋愛事情の話もしやすい雰囲気を作っていました。
「合コンの日は残業しない!!」というルールを作り、繁忙期でも「今日は合コンだから残業できません」と堂々宣言できるようにしていました。
もちろんデートがある日はデート優先です。
他の社員もお互い様であることがわかっているので仕事は自然とみんなで分散されます。
私は部下にはプライベートを大切にしてほしかったのです。
仕事のせいで彼氏と気まずくなってしまったり、遊びに行けずストレスが溜まってしまったりして仕事のモチベーションが下がってしまうよりは、プライベートの時間を満喫して明日への仕事の活力としてほしいと考えていました。
こういった雰囲気作りにより、自然と部下からは彼氏ができた話、結婚に向けて話が進んでいる、お別れしてしまった・・・など相談してくれることが増えました。
そうすることにより、結婚出産が近いことも想定でき、急な事態にも対応できる強い組織ができあがるのです。
お別れしてしまった社員には、仕事に集中することで気持ちが少し和らぐこともあるので新しい仕事を与え、少しでも嫌なことは忘れて気持ちを切り替えてもらうようにします。
社員のプライベートにこちらから踏み込むとセクハラと言われかねないので、いつでも部下から気軽に話せる雰囲気を作っておくことが大切なのです。
今や結婚カップルの4人に1人が授かり婚です。
そして20代前半が多数を占めています。
入社して間もない女性社員とのコミュニケーション、信頼作りからまず始めましょう。