就活解禁!売り手市場の中優秀な社員を獲得したい!
昨日(6月1日)、就職選考会が解禁されました。
売り手市場の中、優秀な社員を獲得しようと企業間の競争も必死です。
6月解禁と言いながら半数以上は既に水面下で内々定が決まっているとのことです。
大手企業にこんなにフライングされてしまったら、中小企業はとても不利です。
激しい獲得合戦に勝つためにはどうしたらよいのでしょうか。
1.職場制度を整える
20代の若者を対象にした「どんな会社で働きたいか」という質問(2007 労働政策研修・研究機構)
1位・・・職場の人間関係が良い(34.2%)
2位・・・仕事と家庭生活の両立支援を行っている会社 (26.0%)
3位・・・賃金が高い会社(10.2%)
以上のようになっており、賃金の高さよりも職場の環境が重要視されていることがわかります。
将来は育児休業を取得したいと考えている男子学生も多いので、実際に社内で前例を作っておくことがイメージアップに繋がります。
厚生労働省が認定した企業が取得できる「クルミン」や「トモニン」を利用して全面的に押し出すことも効果的です。
そのためにも10人未満の会社でも就業規則を作成しておくようにしましょう。
2.会社の理念を社員間で共有する
中小企業の中には創業何十年もの老舗企業もたくさんあります。
きっと何か特別な強みがあったから継続できているのだと思います。
そして会社の理念を曲げずに創業当初から続けてきたことが最大の強みだと思います。
その理念を存分にアピールし、その熱意を学生に伝えることが大切です。
そして、理念を社員間できちんと共有できている会社は、社員間の結束力も強く、社員一丸となって会社の目標に向かって頑張っています。
そんなヒストリーを伝えることができたら素敵ですね。
3.中小企業ならではのメリットを作る
「うちではこんなことができる」というような学生が胸を打たれるようなメリットを伝えましょう。
専門的な資格が取得できる、魅力的な会社設備、個性的な福利厚生、経営に携わることができるなどなど・・・
中小企業の最大のメリットは大企業と違って少人数であることです。
現代の若者の中には社会的なつながりを求めている人が多いです。
そのような若者にとって中小企業に入社することで、会社という名の家族に仲間入りできるというのは最大のメリットです。
会社が家族のように暖かく、ホッとできて落ち着く場所であり、お兄さんお姉さんである先輩に何でも相談できて、自分も成長できる場所であれば、若者の早期離職は防げるのではないでしょうか。
大企業では人数が多すぎてできないような、中小企業ならではのメリットを考えてみてはいかがでしょうか?
4.オワハラはご法度!
先ほど述べたように6月解禁といってもフライングしている企業も多く、人材確保に必死なあまり、学生に対して「他社への就職活動を続けるなら自社の内定を取り消しにする」と言ったり、就職活動自体を終了するように強要したりすることを、「就活終われハラスメント」いわゆる「オワハラ」といいます。
面接後に内定者を何度も食事に誘ったり、毎日電話したりするような行為もオワハラに当たります。
脅迫やストーカーまがいなことをして学生の就活の選択肢を奪うことは許されることではありません。
そしてそんな行為はかえって逆効果です。
姑息な手は使わずに、「うちはあなたを必要としています」「いつでもあなたを待っています」この気持ちをストレートに伝えましょう。
きっと、内定者の心の中にはその熱意がずっと残っているはずです。